今回はそんなハズレ居酒屋が潜むTokyoをサバイブする方法を伝授していきたい。
ハズレ居酒屋の特徴
まずは、ハズレ居酒屋とは何か?そこから説明していきたい。なんとなく良くなかったよねー、ではなく、純粋に糞な居酒屋が一定数存在している、それがハズレ居酒屋だ。その最たる例がボッタクリ居酒屋ではあるが、値段こそ普通だが料理・酒・施設・サービスすべてのクオリティが糞低い準ボッタクリ居酒屋もいる。
とりあえず先日僕が行ってきたお店を例に説明していきたい。
行ってきたのはココだ(もしかしたら人によってはアタリな店かもしれない、が、僕にとっては完全なるハズレ居酒屋だった)。
https://r.gnavi.co.jp/mtymp3un0000/
特徴①:ビールがビールじゃない
ザ・ケイブの飲み放題メニューには生ビールと書いてあったが、実際には第三のビール・金麦だった(ちょうど入店時に金麦を搬入する業者と一緒だった)。なんだかここのビール美味しくないなぁ、といったサーバーやグラス洗浄具合や注ぎ方云々のレベルではない、そもそもビールではないのだ。ビール系飲料なのだ。家では発泡酒で我慢している我々庶民が唯一楽しみにしている居酒屋でのビール飲み放題、それなのに、だ!残念で仕方がない。
このようにウェブの情報ではビールと書いておいて、実際は淡麗や金麦などの発泡酒や第三のビールのビールを提供していることが多い。そしてよくある例としてはフツーの飲み放題がビール系飲料というのが当日判明して、生ビール飲みたければプレミアム飲み放題としてを別料金を徴収するパターンだ。ハズレだ。
特徴②:料理が糞
ハズレ居酒屋はともかく料理の質が低い。今回、ザ・ケイブで頼んだコースのラインナップは以下の通リだ。【1】彩り豊かなサーモンと新玉ネギのさっぱりマリネ
【2】クラシックシーザーサラダ
【3】クラシックフレンチフライ ~イタリアントマトソース添え~
【4】The Cave特製!熟成本格ローストビーフ
【5】茄子とベーコンのポモドーロパスタ
【6】グリエールチーズとエメンタールチーズのあつあつ濃厚チーズフォンデュ
★☆★☆ +500円でチーズフォンデュが"食べ放題"に変更可能! ☆★☆★
【7】クリームチーズケーキ
キラキラしたフレーズが並んでいるが、なんてことはない。
「クラシックフレンチフライ ~イタリアントマトソース添え~」は、ただのワタミのフライドポテトだし、イタリアトマトソースはただのケチャップだ。「茄子とベーコンのポモドーロパスタ」もただのトマトパスタだ、スーパーで買えるレトルトのパスタソースのほうが数倍美味い。
このようにハズレ居酒屋の料理のクオリティは異様に低い。
特徴③:施設が糞
ハズレ居酒屋は「ぐるなび」や「ホットペッパー」に掲載されている写真との落差が激しいのが特徴だ。基本的には写真よりもスーパー狭い。なので荷物をおくスペースは期待できない。冬はさらにコートなど荷物がかさばるので、仕事帰りにハズレ居酒屋に出会ってしまったら最悪だ。
あとは安そうな内装に、プラスチック製の皿、雑居ビル、クッション性の低いクッションなど、とにかく全てが安っぽいのだ。
ザ・ケイブも洞窟風の非日常空間を推しているが、実際はかなり安っぽい。写真よりも2割くらい狭く、廊下は人がすれ違うのもやっと。テーブル、イスもちゃっちい。そんなところに高い期待値で訪問したと思われるカップルや、いい齢したオッさん・オバさんたちが来ていて、なんとも居た堪れない気持ちになった。
特徴④:とにかくいろいろ糞
とりあえずハズレ居酒屋ではサービスの質が悪い。ザ・ケイブでは、我々の後に来た数組が(半?)個室で予約したはずなのに、半個室というかただの大部屋に通され、店員ともめていた。注文をお願いしようとちょうど通りかかった店員を呼ぶと、何も返事もせずにテーブルのボタンを押して別の店員を呼ぶという意味不明の行動も出た(たまにちゃんとした人もいる)。
また料金体系も、謎の週末料金や、飲み放題の追加料金など、罠があるところがある。路上のキャッチなどに連れていかれるボッタクリで居酒屋では、謎の席料やチャージ料、最低注文数などがあり、さらに糞なのである。
ハズレ居酒屋を選ばないようにするために
これまでは実体験を中心にハズレ居酒屋の傾向を書いてきた。ここからはそれを踏まえての"対策"を述べていきたい。飲み放題のビールはビールか確認
ハズレ居酒屋がコストダウンする最初のポイントが飲み放題のビールを、発泡酒や第三のビールにすることだ。なので予約時に生ビールかどうかをちゃんと確認するだけである程度はスクリーニングできる。そのためちょっと安いな、と感じたら銘柄や瓶かどうか聞く流れで確認してみることをオススメする。ちなみに瓶ビールでの提供はむしろ高ポイントだ。ほぼ確実にビールだし、メンテのあまいサーバーの生ビールよりも美味い、そして大人数であれば乾杯までの提供スピードが迅速だ。2回検索しよう
ハズレ居酒屋はだいたい、「新宿 居酒屋 個室」などで検索上位にいる「ぐるなび」や「ホットペッパー」などに掲載されている。これらの媒体は広告としてお店が出稿しているため、写真や文面などはお店がコントロールしている。そのためいくらでも"盛れる"のである。もし「ぐるなび」や「ホットペッパー」で見つけたお店であれば、その店名でもう一度検索し、食べログでの評価を確認しよう。お店側の"盛った"情報より、ユーザーの口コミのほうがはるかに信用できる。口コミだけではなく、お店の提供画像以外の、素人の撮った料理や内装の写真をみてしっかり判断していこう。
きちんとお金を払おう
安い料金には安いだけの理由がある。一等地に、きちんとした料理・酒、そして設備・サービスとなるとそれなりのコストがかかる、それに利益も出るように経営しないといけないとなると、料金も相応なものになるはずだ。キラキラした写真と字面、そんで手頃な値段、そういった表面上の情報だけで選ぶからハズレを掴まされるのだ。もしお手頃な値段でそれなりのサービスを確実に得たいのであれば、チェーン店にいくしかない。チェーン店があの値段であのクオリティを提供できているのは企業努力の結晶だからだ。
たとえばワタミ。あの値段であのクオリティは最強じゃないか?たしかにブラック企業に加担している面もあるが、ちょっとでもいいお客として店員さんに丁寧に接し、この値段でこのサービスを受けられることに感謝するのも大事なんじゃないかと思う。
ほか口コミや常連で広告費を投下しなくても集客に困らなかったりして、高回転率を維持することによってそれなりのお値段でも充分に満足できるサービスを提供できる店もある。ただしそれらは既に人気店で予約をしないと入れない場合が多い。
(例外は一部の中華料理屋。なんでか安いのにクオリティ高いところがある。人件費?)
それなりのサービスを得たいのであれば、それ相応のお金を払うしかないのである。
キャッチについていかない
だいたい集まる目的やメンバーなどで二次会の有無は事前に予測できるはずだ。露頭に迷うのが嫌なら最初から二次会の店を予約しておくか、リストを作っておいて一次会中に次の店を決めておくことだ。もし完全に露頭に迷いキャッチについていかざるを得ない状況になったら最低限以下を確認しよう。もし折り合わなかったら帰ったほうが精神衛生上いい。
・お通し、席料、サービス料などの追加料金の有無
・お料理の最低注文数などの謎ルールの有無
(もしある場合はメニューも何点かチェックを)
・飲み放題はビールかどうか
(すみません僕がビール党なもので…)
キラキラに注意
新宿・歌舞伎町と渋谷・道玄坂など、そうしたキラキラしたエリアにはハズレ居酒屋がかなり存在している。また水槽や変に凝った内装なども、値段が伴っていないとただのキケン信号だ。ほかキラキラネームに使用されるような漢字を店名に使っているものも危うい。例えば「蒼」とか「碧」とか。表面上のキラキラに惑わされず、しっかり本質を判断できる眼を持とう。
以上。
みなさんが楽しい飲み会ライフをおくれますように。